3年生のゼミナールで輪読をしています。
勤務する大学では、基礎文献を読むなどの科目がないため、学生は一冊を読み通す、レジュメを書いて発表する経験が乏しいようです。
学科では卒論も必須ではないため、自由に本を選びました。
倉園佳三さんの『グッドバイブス』から引用します。
私たち一人ひとりの価値は完全に同じである。(56ページ)
ソーシャルワークの講義や演習でも、価値や倫理の話があったと思いますが、「完全に同じ」だと思う人は少ないでしょう。現実味のない「いい話」程度ではないでしょうか。
でも私は真剣にこう思っています。「完全に同じ」が前提でなければいけないと。
どんな思いをもって行動するかによって、発せられるバイブスが変わる(112ページ)
何を語るかよりも、どんな思いでそれを語るかのほうが重要(113ページ)
これもどこかで似た話を聞いたことがあるかもしれません。
今年は、あえて「どう思っているか」にとどまりたいと思います。
学生が出ていく社会環境のこと、私たち自身の「思い」のこと。
口先ではなく「一人ひとりの価値は本当に同じ」であることにこだわりたい。
「きれいごと」だと思われていることに、実体を見出したいと考えています。
最近、テレビで奥田 知志牧師の話をききました。ぜひリンクのnoteを読んでみてください。
関連するテーマで、自分が使ってきた「物差し」を手放すと書いたことがあります。
ソーシャルワーカーは、人を分断する「時代の言葉」に対抗できるのか?
引き続き、挑戦していきたいと思います。